卒業作品

えりと共に暮す「日常」
~原風景としての琵琶湖の再生~

  • 日本建築学会近畿支部主催 「第75回卒業設計コンクール」入選
  • KASD卒業設計制作2020優秀賞

Concept

近代の開発で本来の姿が損なわれた琵琶湖が健康を取り戻すべく計画した。今回の計画地に実際に現場に足を運ぶと、周辺は水の流れが塞ぎ止められ、周りにはゴミが散乱していた。 この卒業制作では、琵琶湖の水質を改善し、衰退した古代漁法や伝統産業を復活させ、新たな住まいを計画し琵琶湖の本来のあるべき姿を模索。 作品の軸を、自然浄化作用のある葦を使った湖上の住宅と伝統産業の「えり漁」とし、伝統産業の真珠の養殖や琵琶湖の歴史を保存した公共施設を建設。 橋を返して反対側にコロナ禍によって変化した、新たなライフスタイルを反映した湖上の生活を提案する。

髙木 奨也Shoya Takagi

川北英建築設計研究室
2021年3月卒業
岡崎城西高校(愛知県)出身

はじマルシェ

  • KASD卒業設計制作2021優秀賞
  • 日本建築科協会参加作品

Concept

神戸空港の近くで、神戸の再生をテーマとして計画。訪れるたびに新しいヒト、モノ、文化、体験に出会える場を創りたいと考えました。 人が集まる空間である市場、つまり“マルシェ”を大きな用途とし、そこで出会いのきっかけを生み出す。阪神・淡路大震災を乗り越えた神戸が、さらなる一歩を踏み出し再び前に進む、そんな想いを込めています。 神戸旧居留地・元町商店街・メリケン波止場、BE KOBEモニュメントをもとに、様々な仕掛けを取り入れて賑わいを創出。他にも上空飛行機から楽しめるエ夫や夜も楽しい空間となるよう計画しています。

松本 華奈Kana Matsumoto

小林康夫・建築再生ワークショップ
2022年3月卒業
柏原高校(兵庫県)出身

一千年のスクリーニング
~映画的建築手法による空間表現と記憶の継承術~

Concept

現在京都では、伝統産業に対する関心、需要の低下に伴い伝統的な街並みの取り壊し、転居率の増加による空き家問題、後継者不足、相対的な情報発信力の低下が問題視されている。 西陣京極もかつては映画や西陣織の職人が伝統を支えてきた街でありながら、現在はその面影をなくし記憶の継承が困難になりつつある。本設計では映画的空間を持った建築設計を目的とする。 映画的建築手法を構築し、建築が映画のような機能を持ち、かつての京都の精神性に触れることで、西陣京極の記憶を継承し再生していくことを目指す。

花田 逸平Ippei Hanada

杏義啓建築設計研究室
2022年3月卒業
基町高校(広島県)出身

くらしの記憶 ~時代を超えて住みつづけること~

  • 木の家設計グランプリ2022審査員特別賞
  • KASD卒業設計制作2022最優秀賞

Concept

子どもの頃に祖父母と暮らした広島県尾道市因島。ここを出てから、祖父母は亡くなり、一緒に過ごした家は空き家になってしまった。 今、因島に戻ったらどんな暮らしをするだろう。今回の計画は、ここでの生活の記憶を残すため、既存建物の柱・梁・基礎のみを残し、その空間に新しい時代の生活スタイルに対応した木造ユニットを貫入させる。 この新しい木製ユニットは時代とともに変わっていくが、柱梁で構成される記憶の空間は変わらない。

奥野 楓子Fuko Okuno

川北英建築設計研究室
2023年3月卒業
鳥羽高校(京都府)出身

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