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在校生 畑中克哉さん(上島ゼミ所属)が日本建築学会設計競技でタジマ奨励賞を受賞しました!

建築学科4年生の畑中克哉さん(上島均建築設計研究室所属 宮城県立利府高校出身)が、
日本建築学会が主催する設計競技(課題:建築のいのち)で、タジマ奨励賞を受賞しました!

この設計競技では、日本建築学会の会員が応募資格となり、日本建築学会の各支部に集まった応募作品を支部ごとに審査し支部入選が決定。その後、全国審査で入選作品が決定します。

畑中さんは、出身地である東北支部の支部入選を経て、タジマ奨励賞を受賞されました。

入賞作品 「それでも、それでも、海に住む 〜生命体となった建築の一生〜 」

≪設計趣旨≫
より便利、より合理的に進む世界。進んだ先に何があるのだろうか。豊かさはあるのだろうか。スクラップ&ビルドの後に残ったものは何だろうか。
宮城県塩釜市浦戸地区、この地は津波によって被災し、現在、復興の防波堤として海岸部をコンクリートで覆おうとしている。命を守るための防波堤であるが、無人島までもその範囲である。島には人が生きている。人生という物語がある。その物語の舞台として海に住むことができなくなってしまうのである。それでもいいのだろうか。被災してもなお、海に住みたい者達がいる。その人達のため建築を建ててはいけないのだろうか。自然のサイクルに入り込み、生命体となる建築を提案する。
この建築は人の手で育まれ誕生し、人と共に生き、共に働き、共に死んでいく。親から子へ、子から孫へ遺志は受け継がれ、生命は循環される。
小さな島の小さな小さな、いのちをつなぐ深緑と群青の物語。

畑中さんは、あえて海に住む価値についてこだわり、約2か月間で制作したとのこと。
作品タイトルにもあるように、建築物は資材となる木材が植樹からはじまり、生命のサイクルの中に入り、循環していくように考えられています。(下記図)

この作品をさらに改善していき、卒業制作として発表したいとのことです。

ものづくりがしたくて本校に入学した畑中さん。同じ建築を志す仲間と建築について話していると、自分とは違う新たな考えが発見できて刺激を受けることもあるとか。
残り少なくなった学生生活ですが、就職先も決まり、今後は卒業制作に向けて頑張っていきたいとのことです。
受賞おめでとうございました!

(畑中克哉さん)

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