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本校の小林ゼミが見学に行きました

本校・小林康夫・建築ワークショップ研究室(ゼミ)では、建築再生ゼミの方針に沿って、今年7月21日にホテルオープンする京都市内木屋町にある「立誠小学校跡地利用計画」の見学に伺いました。今回はその様子を紹介させて頂きます。(7月15日実施)


◆1927年に建設されたRC造の立誠小学校の保存再生による地域貢献とホテル棟となるS造、8F建の「THE GATE HOTEL京都高瀬川」の複合開発。

  
◆二つの棟の接続部分をホテルのエントランスホールとして計画、設計GLの中村さんからの説明を聞く。

  
◆8Fのホテル受付とラウンジ、厨房部分の床レベルを下げている。レストラン

  
◆半外部の8階テラスからは、東山と古い京都の家並みの箱庭的眺望が楽しめる。
木製の仕上げ材はほとんどなく、樹脂木やシート系のラミネートによる。

  
◆旧立誠小学校の側には個性的なホテル客室以外に道徳教育に使われた和室大広間が保存されており、
木造のスペースが入れ子構造のように保存されている。

  
◆旧立誠小学校ホテル客室には、共有ラウンジとしての憩いスペースを内外部に設置している。
左側写真はバーベキューコーナー。

  
◆和の印象を格子に例えたベッド背もたれ壁、客室新館は補助ベッド、畳ゾーンのない2人部屋が中心。
また旧立誠小学校部分のハンチ梁(梁端部にテーパがつく)の残る客室、会議想定室を設定している。

今回見学に伺った立誠小学校跡地は、1869年開講後93年の後、少子化による学校統廃合により
生まれました。市のプログラムに従い、地域住民の声を反映した1927年竣工の立誠小学校の保存再生と
コンバージョン(用途変更)、更には184室の客室に特化した8F建の新築ホテル棟を、全体が調和する
形で、(株)ヒューリックにより発注されました。延床凡そ15,000m2、建築、インテリアの設計を
(株)竹中工務店、工事は竹中工務店+古瀬建設工事共同企業体

高瀬川を背景とする木屋町に立地するこの複合施設は、ホテルを中心として、低層部に商業施設としての
立誠テラス、地域コミュニティスケア、運動場跡地の立誠ガーデンからなっており、旧立誠小学校再生での
復元図作成、開口部納まりなどの苦労話を興味深く聞かせていただきました。

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